提供サービスの概要
感性への注目
製品のコモディティ化が加速する近年、企業はラディカルなイノベーションへの取組みを余儀なくされ、過去の成功体験や常識に捉われない新たな挑戦が次々と始まっています。経済産業省が「感性価値創造イニシアティブ(2007)」を発出し、高機能性・高信頼性・合理的価格という従来の機能的な価値軸の限界を提唱、第4の価値軸として「感性」を位置づけました。感性価値とは、生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることで顕在化する価値を指します。これらの潮流を受け、アカデミックな知見を取り入れた製品開発やイノベーション、基礎研究の社会実装への注目が高まり、感性実装の検討を開始する企業が年々増加傾向にあります。
私たちの役割・設立背景
一般社団法人感性実装センターは、人の感性に関する研究や知見を企業のビジネスに実装させるため、学術と実務の橋渡しを担う組織として設立されました。自社の製品・サービスに新たな価値を創出する手段及び企業戦略として、人の「感性」に関する研究成果やエビデンスの活用を目指す企業をサポートしています。
当センターは、マーケティング、イノベーション、デザイン・色彩、製品・サービス開発など、実務をベースに研究活動を行い理論と実践の両輪をフィールドとする実務家研究者で構成されます。大学・研究機関に所属する「感性」に関わる研究者やアカデミックな知見、また各自治体との連携により、「感性」に関する研究を企業の開発プロセスに組み込み実装する一連のプロセスを、学術的・実務的両者の視点でサポート・マネジメントできるのが特徴です。感性実装の基幹教育を中心に、その人材育成で得たスキルを感性実装型の製品・サービスに生かすためのプロジェクトダイレクションまで行っています。
サービスの概要
企業・行政の感性実装を支える循環型支援
01
02
03
04
機関連携
感性実装センターは、国立大学法人、行政機関、シンクタンクなど、公的な専門機関との連携を図る役割とポジションにより、「感性実装」に必要な最新の情報が集まる一般社団法人です。実務家研究者の立場で、企業や地域の感性実装をサポートしています。
当センターは、ひろしま感性イノベーション推進協議会(事務局:広島県)の、研究実装プロデューサーもつとめています。
広島地域では、感性実装センターを含む8機関が連携し、
人の「感性」を新たな価値軸として製品・サービス開発に活かす取組を
促進する企業を支援しています。
人の「感性」に着目する行為や「感性価値」の創出は、企業と社会がインタラクションすることによる社会ニーズの本質に目を向けることです。例えば、自社の技術や強みをサイエンスの知見から説明することは、製品・サービスに対する再評価・再定義を促します。このプロセスは、社会に新たなUX(User Experience)を創造する製品開発や、新たな価値軸によるビジネスモデルの構築につながるでしょう。
しかし、日本において、大学との連携を図るパイプや、人員を含めたリソースの確保ができる企業は多くはなく、どのプロセスから手をつけてよいか分からないのが現状の課題といえます。私たちはその構造的な課題に正面から取り組み、企業の強みとなる感性実装の基幹教育を行い、その成果をベースに製品・サービスを開発する際のプロジェクトダイレクションを担っています。
感性に訴えるものづくり・サービス開発は、各企業が取り扱う製品・サービスと「感性」の接点を探ることから始まります。よって、提供サービスは、企業の特性や課題、また戦略的視点を共に相談しながら、小規模からステップバイステップで選択いただける体系となっています。どうぞお気軽にご相談ください。
Contact
お問合せは、以下にてお受付しています。