世界最大級のデザインコンペティション

「A’ DESIGN AWARD & COMPETITION(ITALIA)」にて

「BRONZE A’ DESIGN AWARD」を受賞



一般社団法人感性実装センターが研究実装プロデューサーを務める「ひろしま感性イノベーション推進協議会*1」の産官学連携より生まれた、日本初 果皮酢かひす飲料「KAHISUカヒス®︎ Sweet & Bitter*2」(尾道造酢おのみちぞうす株式会社)が、世界最大級のデザインコンペティション「A’ DESIGN AWARD & COMPETITION(ITALIA)」にて「BRONZE A’ DESIGN AWARD」を受賞した。

世界のデザインを牽引する代表国であるイタリア。そのイタリアで開催される、世界最大級のデザインコンペティションが「A’ DESIGN AWARD & COMPETITION」だ。

受賞者は、ミラノからほど近いオペラ劇場で開催される「Design Award Gala Night」にWINNERとして招待され、華やかで創造的な授賞式が行われる。

 

「A’ DESIGN AWARD & COMPETITION」には、およそ100か国から約20万点の応募があり、世界各国からその受賞が目指される。審査員は国際的に著名な学者、デザイナー、経営者で構成され、付加価値、イノベーション、機能性、優れた意匠、持続可能性などの視点から、受賞作品が選ばれる。


1582年創業 400年以上の歴史を誇る、尾道造酢株式会社。

尾道造酢が、ぽん酢の製造などで使用するだいだいの搾汁率はわずか15%で、残る85%の果皮は廃棄されていた。この果皮のアップサイクルの実現は、橙の皮を発酵させてお酢をつくる日本初の技術開発の成功による(広島県食品工業技術センター)。

 

社会や地球の未来のため、廃棄されていた果皮を果皮酢として生まれ変わらせ、日本初の果皮酢飲料を誕生させる。この革新的なプロセスと、「KAHISU®︎ Sweet & Bitter」のエシカル*3なメッセージ性が受賞をもたらした。

プロセスには、技術の実用化デザイン、マーケティングデザイン、味覚のデザイン、パッケージデザインなど、知の結集による感性実装*4が行われている。

 

味覚のデザインは、感性工学が活用された。果皮酢には、橙の皮がもつ苦味がある。この「苦味」に、チョコレートやブラックコーヒーを連想する「ほろ苦さ」(BITTER感)として嗜好される味覚ポイントを見つけだした。

パッケージデザインは、新規性がある大人の味覚「Sweet & Bitter」をベースとした2つのフレーバーの特徴を、世界的に著名な2人の画家による作品の世界観からインスピレーションを得て表現された。デザインコンセプトは「Artistic Design for Ethical Choice  地球のために、100年後の子どもたちのために」。

 

「KAHISU®︎ Sweet & Bitter」のエシカルなメッセージ性は、私たちの感性に訴えかけ、社会や地球の持続可能性に資するデザインとは何かを問い直してくれる。このような感性価値を実装した日本の商品が、これからも世界に向けて発信されることが望まれる。


Project Member

Producer/Product Director:Koichiro KASHIO,  Planner:Makiko OZAWA,  

Technology Researcher:Chikako SAKAI,  KANSEI Engineering Researcher:Makiko YONEHARA,  Graphic Designer:Shinji ARASHIGAWA,  

Sales Manager:Zenyo TANAKAMARU,  Manufacturing Manager:Yoshito MARUO

(中)ポール・ゴーギャン (右)クロード・モネ  が描いた作品世界観のイメージ



*1 ひろしま感性イノベーション推進協議会人間のもつ「感性」という新たな価値軸を活用した製品の差別化による高収益構造の実現に向け、人間工学や感性工学を取り入れたものづくりの推進を目的とする産官学連携の協議会

*2 KAHISU®︎ Sweet & Bitter 柑橘の果皮からお酢を作る日本初の技術を応用し開発された橙の果皮酢飲料、新規性のある大人の味覚「Sweet & Bitter」とパッケージデザインはこれまでのビネガードリンクとは一線を画す

*3 エシカル:直訳では「倫理的な」、社会や地球のために考え行動する(地球環境に配慮した商品をつくる、人や社会に配慮された商品を購入する)ことを「エシカル志向」「エシカル消費」という

*4 感性実装:感性価値を製品・サービスに実装すること

KAHISU®︎ Sweet & Bitter 開発ストーリー

社会や地球のために、私たちができることはないだろうか。「KAHISU®︎ Sweet & Bitter」の開発は、そのような想いから始まった。

穏やかな波と柔らかな太陽の光に恵まれた瀬戸内海。柑橘がみずみずしく育つこの瀬戸内は、日本有数の柑橘栽培地域として...


|尾道造酢株式会社

尾道造酢株式会社 KAHISU|一般社団法人感性実装センター|感性 ものづくり

住所:広島県尾道市久保1丁目5-2

公式サイト:https://kakuhoshisu-onomiti.com/

オンラインストア:https://kakuhoshisu.com/

TEL:0848-37-4597

営業時間:平日9:00〜17:00(土日祝休み)

天正10年(1582年)創業。こだわりの製法で400年以上の歴史を紡ぐ食酢製造メーカー。創業以来受け継ぐ酢酸菌を用い、特許取得した特殊な発酵方法で、365日職人がひたむきにていねいに味を守り続けている。生果としては出荷できない地元の農産品を原材料にするなど、地域社会への貢献・フードロス問題などにも積極的に取組み、2022年1月にはSDGs宣言を行った。伝統を重んじ歴史ある道具や技術、先人の知恵を継承しつつ、「KAHISU®︎ Sweet & Bitter」をはじめとする新しいお酢づくりにも挑戦している。


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